キイジョウロウホトトギス

仏壇のお花からはじめる暮らしの中の小さな祈り”いける心”

「お花をいける」ときくと、

剣山や花鋏を使って形を整える、

特別な技術が必要に感じますが、

実は私たちは日々の暮らしの中で自然と

”花をいけている”のです。

たとえば仏壇のお花を替える時間。

お墓参りもそう、

立派な”いけばな”の心が息づくひとときです。

 

仏花を整えることの意味

仏壇のお花を替えるとき、

花瓶の水を取り替え、少し茎を切り戻して、

枯れた花をそっと取りのぞく。

そのひとつの動作の中に、

「今日もありがとう」

「また一日頑張ろう」

「よろしく」

という想いが込められています。

仏壇のお花は、ただ飾るものではなく、

”手を合わせる心”を映す鏡のような存在。

お花の姿を整えることで、

自分の心も整っていく。

それはまさにいけばなの原点です。

 

季節の花と心のリズム

季節のお花を選ぶときも、

華やかさより”今の空気に合う花”を選ぶと、

自然と心が落ち着きます。

春は菜の花、夏はほおづき、秋は竜胆、冬は椿。

花を通して季節を感じることは、

自然とともに生きる

リズムを整えることでもあります。

 

お花を通して「手を合わせる時間」が変わる

忙しい日々の中で、

ほんの数分でも、

お花と向き合う時間をつくる。

それだけで、部屋の空気がやさしくなり、

心に小さな余白が生まれます。

お花と向き合うことを通して、

目を閉じ、手を合わせ、

お線香の香りで心を落ち着かせる。

いつもと同じようで、少し違う。

自分と向き合う時間にしてみましょう。

 

まとめ

お花は飾るものではなく、向き合うもの。

仏壇のお花を整える時間は、自分の心を整える時間。

一輪の花があるだけで、暮らしの空気が澄んでいきます。

お花と向き合い、自分と向き合い、

手を合わせる時間が一層大切に感じることができます。